予報されていた雨は早めに降って明け方涼しい朝。Good!!


10時ごろ九段下羽〇道場より帰宅、食事を摂って再び東京へ舞い戻る。

いよいよ!テンションが上がってきた。

昨日衝動買いしたZARD『揺れる想い』から「揺れる想い」「負けないで」二曲を聞く。まるでカチコミまえに火打石を打つ昭和のやくざである。出発!!


18キロの荷物は普通には持ち難い。そこで剣道の竹刀を使用。道具袋を担ぐが如く、バッグを運ぶ。重い。


電車内で浴衣がちらほら。場所取り完了まで浴衣は敵である。人の多さ即場所に関わるのだ。


クーリーさながらに12時半に会場着。

人が思ったより少なく、がら空き。何だ、簡単じゃん!1時に陣地を候補地に無事構築。しかも当初トイレが大変と言う情報があったが、半径50メートル四方に二箇所仮設されている!幸先はよい。



携帯を開いてみる、二つのメール。

......二名欠席。といことは


参加者、自分、時責m、時責y、そしてf君、計4人 以上。


俺って何なの?  幹事なの、これでも?しかもこれってこの前の飲み会と同じ面子、いやあの時は計7人だった。ちなみにベロー〇ェの女社会(注1)の特質が顕在化した、つまり逆セクハラ(注2)が飛び交う低俗な飲み会だった。


じゃあ、あの飲み会の濃縮バージョン?

崇高な抱負が崩壊していく...

この厳しい未来が分かっていながら、あと6時間(時責mは早めに来るから実質的には4時間半のはず「だった」)待つのか。


陣地を縮小する。シート3枚もってきて実際の広さは一枚半。かつての我が剣道サークル的にいうと「ショっぱい」状況だ。


日差しは厳しくないものの、太陽が雲に隠れると急に涼しくなり、日差しが出るとやはりキツイ。おまけに海ならではの絶えぬ風、日傘を開いたり閉じたり、飛ばされたり。

本を持ってきたけど、気が散漫。うつらうつらしてふと見上げると、トイレに長蛇の列、100メートルぐらい。不気味な前兆だが、なぜか無関心。


4時半くらいになると流石にスペースはなくなってきた。混雑という現実をようやく認識する。 と、5時に時責mから勝どき着のメール。そういえば勝どきから会場までの10分間、きつかった、重かった。時責mの荷物はせいぜい氷3キロくらい。早く来い来い。うっ、


雨、夕立。くそ、今さらかよ。天道、是か非か。ケケケとあざ笑いしているようにも見える。

しかし、不要になったはずの傘(計二本持参)とシートが役に立つ。荷物には傘を立て、あまりのシートは雨にぬれたシートの上にかぶせれば大丈夫。自分は立って傘を差す。ここは凌ぎ時。


やがて時責m「人が多い」のメール。そしてやはり「どこにいるのか分からない」。地図渡したでしょうがぁ! 20分後「満員で会場に入れないと」じゃあ会場で不自然な広さの場所取りしている皆さんのご苦労は??????

「強行突破してください、砂利の方の会場です」。10分後「砂利のどこですか」キレ気味の声色。17時40分、何とか合流。m、いきなりぬれているシートに裸足を差し出す。あ、あのちょっと…! 「あー、もうびしょ濡れ、サンダルも!」 ・・・それって俺の責任なの?


雨が上がった。すぐに復旧しなければ。こういうとき一人でやった方がいい。共同作業はトラブるからである。しかし、「先にこれやればいいじゃないですかっ」先に頷いたはずなのにもう干渉してくる。


その途中、時責y、f君も不法侵入でようやく会場入り。F君を電話で案内する。ところが電話がすぐに途切れる。災害時の電波の悪さと通じるものがあろう。mは時責yを電話誘導して、y到着。自分は5回目くらいの電話をf君にしていると、またm「中〇くんの説明が下手なんでしょ貸して。」

確かに自分は口下手だが、それ以上に電波が悪いのだ。それなのに.....

mに渡した瞬間、なんで電話が途切れなくなるの???何で?

それからすぐにf君到着。気分は?最悪


自分の嫌いなポスターに日経新聞の広告がある。それは日経新聞を手にしたキャリウーがいかにもできますよ然と、闊歩していて、その後ろで同年代の男(注3)が遅れないようについていくものだ。こともあろうにその図式が、今ここで形成されているではないか。


理不尽の限り。俺は19キロの荷物を竹刀を天秤棒代わりにして(注4)運んで、正午過ぎ以降ここで踏ん張ってきて、荷物を雨から守ってきたのに......!!  ム、無念(注5)・・・・


なんとか復旧完了。「すいません、言い過ぎでした」とm、気を遣っているのか。世の中というのは厄介なのもので、人を悪人と見なしきれるものではない(注6)。自分の心境は、湿った炭火のようであった。とそのとき、


レインボーブリッジの夜景を左下に従えて、花火が上がった(注7)。何とまあタイミングというものがあるんだなあ。でもいいタイミングではない。みんなが早めに来れば、その分談笑できるのである。花火は全体のクライマックス、少なくともメインディッシュでよいではないか。前菜がなかった。


これまでのところ、お天道様は私に圧勝、更に屈辱を与え続けている。もし人間の形をしてそこにいたら、自分は鉄パイプで撲殺していただろう。


(注1)バイト20人中、16人が女。

(注2)「はい、あーんして」「わー、胸〇が生えてるー。あ背中も」自分は硬派(のはずだった)ゆえ、自分で食べたし、ジャミラになって防戦。

(注3)つい先日、日曜ドラに殺人犯でマザコンな役として出演していた。

(注4)今から思えば、その姿は堕落した自分を如実に示すものかもしれない。剣道を軽んじ、花火見物なる俗事、浴衣に魅かれる。。。

(注5)「水10」のゴリふんする落ち武者の台詞と一致。そういえば彼も堕落、なれの果てを表象している。

(注6)逆も然り。かつて所属していた空手サークルの先輩が印象深いことを言っていた。「人というのは、軽蔑しきることはできないし、また尊敬しきることもできない」と。

(注7)この構図を下見で予想できたからこそ、候補ポイントとなった。