やっと修士論文提出。結論を述べる中では「我々がまず世界を把握するのは、自分の目で見、耳で聞、身体に触れることによってであり、地図や教科書、規律、民族や国家などによってではない」と偉そうなことを述べ、本論では「清朝」を「身長」とか、いきなり英小文字が交じっていたり、用語の説明をせずに論を進めていたり、散々な論文であったが、ともかくも提出はした。


残虐な事件を起こしたとして、報道権力から新聞の三面記事やワイドショーなどで私たちの世代が白眼視されている。その際、事件の加害者側の小学校の卒業文集を格好の分析素材として暴露されている。


まさかティーンエイジャー入りたてのころの作文が公的記録として全国放送上で扱われるなどは思っても見なかったが、私がもし「容疑者」という身の上になっても、もはや政治学の大学院生として修士論文を提出しているので、心配することはないのである。


論文提出後、博士課程のための研究計画書一万字、受験勉強、今週木曜までのレポート提出などをせねばならないのだが、脱力して今日のことのときまで時に何もしていない。